2017.04.24

オーバープリントについて ~印刷の色にまつわるお話~ 

印刷の基本

GOTO

 

こんにちは! アドラク!デザイン担当のGOTOです。
このブログでは、制作ノウハウとして お役立ちポイントを
ご紹介させていただいています。
もし良かったら参考にしてみてくださいね♪

さて、前回の『スミベタとリッチブラックについて』の続きとなりますが、
今回は『オーバープリントについて』です。

オーバープリントとは?

『スミベタとリッチブラックについて』でお話ししましたが、
印刷段階では様々な条件で見当ズレが起きてしまいます。
特に小さな文字などで見当ズレが起きると、非常に読みにくくなってしまいます。

それを防ぐため、印刷所の印刷機では、ほとんどの場合スミベタの文字や図形は
自動的に『オーバープリント』の処理がされます。
『オーバープリント』というのは、『他の色の上に色を乗せる』処理のことです。

下図を例にすると、オーバープリントをしない場合は黒い文字の下は、
その文字の形で白く抜けています。(これをヌキ合わせと言います。)
この状態だと、見当ズレが起きると下の白が少し見えてしまいます。
オーバープリント処理がされた場合、文字の下にも色が乗っているので、
見当ズレが起きても影響はあまりありません。

オーバープリントの注意点って?

じゃあ全部オーバープリントにすれば良いのかというと、そういうわけでもないんです。
黒は他の色の上に乗せても黒ですが、それでも下に重なっている色の濃さによって
黒の濃度が変わってきてしまいます。
下の層が単色のベタなら目立ちませんが、色の差が大きい複数の色の上に乗せた場合、
下が透けているように見えてしまいます。

それを避けたい場合、K100%の設定が自動的にオーバープリントになるので、Kを99%にする、
CMYをいずれか1%でも混ぜる、もしくはリッチブラックにすると、
オーバープリントの処理はされずヌキ合わせになります。

前回の『スミベタとリッチブラックについて』と今回の『オーバープリント』も理解したうえで、
スミベタとリッチブラックを上手に使い分けていきましょう!!

もっと詳しく知りたい方はこちらもどうぞ!

 

CMYK掛け合わせ? たった4色で色が印刷される仕組み
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