2017.10.11

クリエイティブ・フィッシング vol.04「懐古趣味!?ヴィンテージリールを使う訳」

バラエティー

South Angler

 

そろそろ自分もヴィンテージ!?
いや、ただのオールドか…などとふと思ってしまった1961年生まれのアドラク!釣り部(部員1名)のSouth Anglerです。

世の中には※1ヴィンテージ〇〇と呼ばれるモノが存在する。

※1
ヴィンテージまたはビンテージ(英: vintage)とは、ワインにおいて、ぶどうの収穫から醸造を経て、瓶詰めされるまでの工程を表す言葉である。語源はフランス語の”vendange“で、さらに遡ればラテン語の「ぶどうを収穫する」という意味からきている。

ワインに使われているぶどうの収穫年の記載のこともヴィンテージと呼ばれる(この対義語は「ノンヴィンテージ」である)。英語の”vintage“は、「~の頃」、「時代」などを意味し、”a clock of ancient vintage“(古い時代の時計)などの使い方をする。

フランスのアペラシオン・ドリジーヌ・コントロレでは同一年に一定の区域から収穫されたぶどうのみを使って醸造されるワインにのみ収穫年(ヴィンテージ)表記が許される。

当たり年のワインの事を「ヴィンテージ・ワイン」と呼ばれ、高級ワインの代名詞であり、英語圏には「ヴィンテージ」のつく商標や商品が多数ある。転じて、名品や、年代物の楽器・オーディオ製品・カメラ・衣料品・くるまなどの希少品の意味に用いられている。(wikipediaより)

だそうな。

簡単に言ってしまえば、”ある年代に作られた逸品”とでも言えるだろうか…
モノによっては、年代が○○○○年〜○○○○年の間に生産、などと限定されている場合もあるようだ。感覚的には少なくとも作られてからだいたい20年以上は経過しているもの!!と言った印象である。

似たような言葉として、オールド、レトロ、アンティークなどあるがそれぞれ意味が違ってくる。

オールドは単に古めかしいもの全般を意味し、特に”逸品”と言えるもの以外も含む。

レトロは、あくまでイメージ的な意味合いで、年代的定義はない。なので古いものに似せて最近作られた新しいものでもレトロな○○と使うことができる。

アンティークは、ヴィンテージより更に古い時代(一般的に約100年以上経過)に作られた歴史的価値の高いモノで、特に「家具」に使われることが多い。

ヴィンテージリール

釣り具の世界にもヴィンテージと呼ばれるものが当然存在する。そして僕は好んでヴィンテージリールを使う。

冒頭のイメージ画像に写っているものが僕が所有しているヴィンテージリールだ。メーカーはABUというスウェーデンの企業である(現在はABU GARCIAというブランドとしてその血統は受け継がれてはいるが…)

リールの名称はABU500シリーズ(ABU505,ABU503,ABU506,ABU507,ABU501)と言われることが多い。

これらのリールは、1961年に生産が開始され1962年から1980年代まで販売されたが、残念ながら現在は生産を終了している。

では、なぜこのような古いリールをあえて使い続けるのか…理由は大きく2つある。

まず1つ目の理由は、使いやすいからだ。リールは道具である。道具である以上一番大切なことは使いやすいこと!やっぱりこれが一番大切なことだと思う。

具体的にどういった所が使いやすいのか!?というところは、ちょっと釣り(ルアーフィッシング)に関する専門的な話になるので説明を省くが、決して僕が使い慣れているから使いやすい!ということではない。初めてこのリールに触れた瞬間から、誰もが使いやすいと思えるはずだからだ。

2つ目の理由は、カッコいいから。これに関してはあくまで個人的主観に尽きるので、こういうしかない。ただこれだけはいってもいいだろう。現行機種のリールに全く魅力を感じない。これは性能云々の話ではなく、あくまで見た目の話だ。プロダクトデザインという視点での話だ。

勿論、これについても個々人の印象で意見は大きく変わるだろう。だが、僕から見ると全部同じに見えるのである。個性を感じないのである。オリジナリティーはどこへいってしまったのだ…!?と言いたい。

確かに性能は素晴らしく進化しているのだろうが、釣りという趣味が生まれてのち、人間も魚もそんなに進化なぞしていない。進化したのは道具だけじゃないか!?というのが僕の持論である。実際、このような古い道具でも釣りはちゃんと成立する。

僕がヴィンテージリールを使うのは、決して懐古趣味という訳ではない。あくまで道具として優れていて、しかもカッコいい!ということに尽きるのである。

まぁ蛇足なのだが、冒頭で僕の生まれ年が1961年であることをさりげなく書いたが、このリールが生まれたのも1961年という素晴らしい偶然も付け足しておこう。

 

このシリーズを始めから☆
クリエイティブ・フィッシング vol.01「パブロフの鱒」

続きはこちらからお楽しみください!!
クリエイティブ・フィッシング vol.05「釣りという趣味について」