2017.06.09

PhotoshopでRGBからCMYKに変換する

作業ノウハウ

adluckdesign

 

デザイン担当のユキです。
Photoshopでの色の変換についてご紹介します!

RGBのままでは印刷する際、色味が変わってしまいます。
印刷にはCMYKでデータを作る必要があります。
まずは、この2つの色彩再現方法について説明します。

RGB(加法混色)とは?

RGB(加法混色)とは、光の三原色「赤」「緑」「青」によって構成されています。
それぞれ色を組み合わせると ■赤+緑=イエロー ■赤+青=マゼンダ ■緑+青=シアン となります。
3色を組み合わせると白色に。このような色彩再現方法を加法混色といいます。

ざっくり言いますと「3色の光が合わさって、白になる」といった感じでしょうか。
パソコンのモニタはRGBで再現されています。

CMYK(減法混色)とは?

CMYK(減法混色)とは、色の三原色「シアン」「マゼンダ」「イエロー」の三色になります。
それぞれ色を組み合わせると ■シアン+マゼンダ=ブルー ■シアン+イエロー=グリーン ■マゼンダ+イエロー=レッド となります。

3色を組み合わせるとRGBとは逆に黒になります。RGBの補色の関係にある「シアン」「マゼンダ」「イエロー」を混ぜると
黒色になることから、減法混色という名称になっています。

ざっくり言うと「3色の色を混ぜると、黒になる」といった感じでしょうか。
実際は、3色の混合だけだと完全な黒にはならないため、色の三原色の「シアン」「マゼンダ」「イエロー」に
「ブラック=Key plate」を加えた4色がCMYKとなって、印刷物の紙に表現されています。

表現できる色域の違い

RGBとCMYKは色の構成が異なるので、表現できる色も異なります。
RGBカラーのものを印刷するとCMYKカラーで印刷されてるため、同じ写真でもこれほど違いが生じてしまいます。
CMYKカラーではRGBカラーより表現出来る色域が限られているので
印刷物を製作する際にはCMYKカラーで表現出来る色域内で製作、色調補正を行いましょう。

印刷では表現できない色を確認する

RGBカラーのものをCMYKカラーで確認したい時、表示から色の校正(⌘Y)で見ることができます。

CMYKカラーで表示されました。
CMYKカラーにすると彩度が下がり、RGBカラーの時より印象が大分変わってしまいますね。

具体的にどこがCMKYでは表現できない色なのかを確かめたい際には
表示から色域外警告(shft⌘Y)を表示します。

印刷では表現できない色域が灰色で表示されます。
どこがCMYKカラーでは表現出来ないのか、色の校正で確認するよりも明確に確認することが出来ます。

RGBカラーからCMYKカラーに変換する

イメージからモードのCMYKカラーにします。

RGBカラーからCMYKカラーに変換されました。
一度カラーモードを設定してからまた元のカラーモードに設定し直しても
元のカラーモードの色彩には戻らないので注意しましょう。

色味は制作する用途によって異なるので、データの扱いには注意しましょう!
今回の内容をぜひ参考にしてみてください。

 

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