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世界中が注目!あの大会とピクトグラムの深い関係

2018/03/08

 

アドラク!のakitsugiです。
皆さんは「ピクトグラム」をご存知でしょうか?
そう非常口のマークやトイレのマークなんかのあれです。

名前は知らなくとも、日本で暮らしていれば必ずどこかで目にしていたり、
あるいはお世話になった経験があると思います。
(もしこの世にトイレマークがなかったらと思うとゾッとする。)

今回はそんな「ピクトグラム」と、一見関係なさそうに感じる
あの世界的なスポーツの祭典について書いてみたいと思います。

そもそもピクトグラムって?

そもそもピクトグラムとは何なのか?みんな大好きWikipedia先生に聞いてみたところ

ピクトグラム(英語: pictogram)あるいはピクトグラフ(英語: pictograph)とは、
一般に「絵文字」「絵単語」などと呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示される
視覚記号(サイン)の一つである。地と図に明度差のある2色を用いて、
表したい概念を単純な図として表現する技法が用いられる。
主に鉄道駅や空港などの公共空間で使用され、
文字による文章で表現する代わりに、
視覚的な図で表現することで、言語に制約されずに内容の伝達を
直感的に行う目的で使用されてきた。
(引用:Wikipediaより)

との答えがズバリ書いてありました。
ほうほうなるほど、よく分かるようでいまいちピンとこないので具体例をあげてみます。
日本であればどこでも見る事が出来るおなじみの非常口のサイン。


↑このサイン

このサインのように「非常口」という言葉が分からなくても、直感的に「ここから外に出られる」という目的を
伝えることが出来る絵(もしくは図形)のことを広く「ピクトグラム」と呼びます。
ちなみにこの非常口のマークなぜ緑色なのかというと炎の赤に対して一番見えやすい色だからだそうで、
これは消防法の「誘導灯及び誘導標識の基準」にて規定されており、ちゃんとした基準があります
決して何色でもいい、というわけではないんですね。

そしてこの「ピクトグラム」
日本で普及したきっかけは、なんと1964年に行われたあの「世界的なスポーツの祭典」にありました。

東京ピクトグラム物語!

時は1960年代初頭、戦後の復興もようやく進み、
高度成長期へと差し掛かりつつある日本には
例の「世界的なスポーツの祭典」の開催が迫っていました。
この「例の祭典」は世界中に国際的な日本をアピールするのにはうってつけの場。

しかし、当時は海外への旅行者が少ないのはもちろん、日本を訪れる観光客もまだまだ少なく、
外国人の存在が珍しいような時代だったので当然英語を含む外国語を話せる人材が不足している状態。
にも関わらず100カ国以上から選手やスタッフ、観光客を一気に受け入れねばならない状況に・・・

このままではマズい。非常にマズい。

そう考えたお偉いさん達が頭を悩ませたどり着いた答えが、第一線で活躍するデザイナー11名を集め
「言葉が分からなくても、意味を伝えるマークをつくる」ことでした。
こうして4ヶ月という短い期間で考案されたのが、競技種目の20種類を含めた39種類のピクトグラム達。
(今やおなじみのトイレマークもこのとき考案された)

それからこのピクトグラム達は製作陣の「社会に還元すべき」との考えのもと著作権が放棄され、
1970年に開催された日本万国博覧会を期に日本中、そして世界中に普及したのでした。めでたし、めでたし。

2020年はもうすぐそこだ!さらに多様化するピクトグラム達。

そして2020年、もうすぐ2度目の「世界的なスポーツの祭典」が東京で開催されます。

開催が決定した時は遠い未来のように感じ、AKI○Aかよといまいち現実感がなかったのですが
気づけばもうすぐそこ手の届きそうな所まで来ているのです。
そこで昨年、例の祭典の開催を期に増加するであろう訪日外国人観光客向けに新たな地図記号が制定されたり、


↑こんなやつ。ぶっちゃけ日本人もこの方が分かりやすい気がする。
出典:国土交通省国土地理院
http://www.gsi.go.jp/kihonjohochousa/kihonjohochousa40072.html

ムスリムの旅行者などに配慮した食品のピクトグラムをホテルが取り入れるなど


↑これは「豚肉を使用していません」というサイン
出典:ハラールグルメジャパン
https://www.halalgourmet.jp/ja/pictogram

日本人のおもてなしの心から「あの大会」をきっかけにおぎゃーと産声を上げた
日本のピクトグラム達はあれから半世紀の時を経て
さらに多様にそして世界中の人たちが暮らしやすくなるように変化しているのです。

さりげなく変化し、私達の生活を陰で支えてくれるピクトグラム
すごい!すごいぞピクトグラム!
知れば知るほど奥深いピクトグラムの世界。

皆さんもあの有名な世界的なスポーツの祭典を見る際には
是非ピクトグラムにも思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

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