2017.09.20

クリエイティブ・フィッシング vol.03「Hand made lures」ルアー作ってみた!

バラエティー

South Angler

 

毎年思うのだが、北海道の冬が寒すぎるのと同じように
沖縄の夏から秋は暑すぎる…
でも寒いよりは暑い方がまだマシと感じるアドラク!釣り部(部員1名)の脱北者South Angler。

灼熱地獄と化した沖縄では、水道水が太陽光で温められ※1、蛇口をひねるとお湯が出てくる。
※1沖縄の住宅は屋根上に水タンクが設置されているから、タンクが太陽熱で温められ水の温度が上がるのである。

なので、夏場のシャワーはガスを必要としないので安上がりなのだが、その分エアコンフル稼働につき電気代が跳ね上がる。うまくできているもんだ。

シャワーの話ついでに、沖縄あるあるを一つ!!

我が家(アパート)にはバスタブが無い。浴室にあるのはシャワーだけだ!!

まるでヨーロッパの安ホテルのようだが、これ意外と一般的な事実なのだ。

10年前に沖縄に来て借りたアパートは新築だったが、やはりシャワーだけだった。

最近はバスタブのある新築物件も増えて来たようではあるが…
ライフスタイルもアメリカンなオキナワンなのである。

10年も住んでると、これが当たり前になってしまうのだが、たまには温泉に浸かりたいなぁ…

ルアーフィッシング

ルアー(lure)の意味をご存知だろうか!?vol.01でちょっと触れた記憶があるが、「誘惑する」という意味を持つ。つまりルアーフィッシングとは、魚を誘惑して釣るというまるで恋愛のような高等テクニックを必要とする釣りなのである。

では、どうやって誘惑するのかだけれど、これは至って簡単に想像できると思うが、魚を誘惑できそうな餌を目の前にチラつかせてやれば良い。なんだ、それじゃ餌釣りと変わらないじゃないか!?そうです、ルアーフィッシングしかり、フライフィッシングしかり、餌釣りしかり、基本は皆同じ。違うのは、その使用する餌となるものが本物なのか偽物(フェイク)なのか!ということだ。

ここで、ルアーフィッシングの起源について少し触れておこう。昔々、ヨーロッパ(かなり大雑把だが)のとある湖畔である家族がキャンピング(もしくはハイキング)をしていた時、桟橋で釣り(餌釣り)をしていたお父さんのところに、子供が食べ物を持ってやって来た。子供が水の中を覗き込んだ瞬間、手に持っていた銀のスプーンを、誤って水の中に落としてしまった。水の中にゆらゆらと沈んで行くスプーンをお父さんと子供が目で追っていた時、大きな魚(おそらく鱒)がそのスプーンをくわえてどこかへ消えていった。

これがルアーの起源と言われている話なのだけど、果たして真実なのかどうなのか…。

ただ、この話には重要なコトが一つ存在する。それは餌ではないものを魚がくわえた!ということだ。魚は水の中で、上からユラユラと落ちてくるキラキラしたものに誘惑された訳だ。美味しそうに見えたかどうかは解らないが、とにかく興味を引く何か要因があったというコトだ。

本物の餌では無い餌、これを疑似餌(ルアー)という。ではなぜ先人達は疑似餌で魚を釣ろうと思ったのか!?理由は色々考えられる。

・一度作ってしまえば、無くしてしまうまで何度でも使用できるから素材にもよるが経済的。
・始めから竿につけておけば、すぐ釣りができる。
・餌を用意したり、仕掛けを作ったりしなくていいので準備が楽。
・餌を手で触らなくていいので手が臭くならない。
などなど…

要は”手軽に釣りを楽しめる”というコトなんだと思う。

ただし、一つだけ気をつけなければならないことがある。それは動かさないと魚は反応しない(釣れない)ということだ。餌はそのまま放置しておいても釣れるが、疑似餌は放置しておいた場合、魚は偽物と判断して食いつかない。これを”見切られる”というのだが、餌と疑似餌との大きな違いがここにある。

ルアーの起源の話にもあったが、スプーンはユラユラと動いたり、キラキラしたり、何かしら動きがあったから魚は反応したのであり、底に沈んで動かなくなったスプーンに魚が反応することは無いのである。

ハンドメイドルアー

少し前置きが長くなってしまったが、ルアーフィッシングというものが、どういう釣りか理解して頂けたかと思う。

ルアーフィッシングを長くやっていると、おそらく誰もが一度は考えるであろうコトがある。それは自分でルアーを作ってみたい!!と思うことだ。所謂ハンドメイドルアーである。

僕も例外なくそう思い、実際にここ何年かハンドメイドルアーを制作している。

自分で作ったルアーで魚が釣れると、それはそれは格別の喜びが生まれるのである。もう市販品で魚が釣れても嬉しさは半減。とても満足は得られないので、たとえ市販品の方が釣れるとわかっていても、頑なに自分のハンドメイドルアーを投げ続けるのである。まるで病気のように…

ハンドメイドルアーを作る場合、多くの方達はまずマニュアル本を見ることとなるはずだ。多少の手先の器用さと、道具さえ揃えてしまえば、時間の長短はあれ、誰でもそれなりに作ることは可能だと思う。そして出来上がったものは似通ったものになる訳だが、これは致し方ないことだ。

良いものを真似て作るという行為はとても大切なことだからだ。ものづくりのスタート地点は、いつでもそこにあると思う。

そこでスタート地点に立てた後、僕のような、ちょっとクリエイティブをかじってしまった人間は、次のステップとしてオリジナリティを求め始める。自分だけのルアーを作りたくなるのである。今まで誰も手にしたことのないルアーを作ってみたいと思うのだ。

そして出来上がったルアー達がここにある。

僕が今一番クリエイティブでいられる時間が、ここにある。

PS:ハンドメイドルアーを作っていると、バスタブが欲しくなる今日この頃…

 

あわせて読むと面白い記事はこちら!

クリエイティブ・フィッシング vol.02「A River Runs Through It」
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クリエイティブ・フィッシング vol.04「懐古趣味!?ヴィンテージリールを使う訳」
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