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2017.09.01
クリエイティブ・フィッシング vol.02「A River Runs Through It」
バラエティー
South Angler
アドラク!釣り部(部員1名)のSouth Anglerです。
沖縄にやってきてそろそろ10年は経過しただろうか…
北海道にいる時は本を読んだり、映画を観たりすることは、日常の一部だった。
それが、沖縄に来て以来、本も殆んど読まなくなったし、ましてや映画館には一度も足を運んでいないという事実。
実は原因は大体わかっている。ライフスタイルに大きな変化があったからだ。仕事以外の大半の時間をアウトドアで過ごすようになったからだ。電車通勤ではなく自動車通勤に変わったことも大きく影響していると思う。
たまには映画館に足を運ぼうと思わない訳ではないが、映画を見る時間より外で釣りしている時間の方がドラマチックで刺激的だったりするから、まだ暫くは映画館に行くことはないだろう…
という訳で、昔観た映画のお話。
「A River Runs Through It」
この映画を観てフライフィッシングを始めたというアングラー(釣り師)はとても沢山いらっしゃるのではなかろうか。
それくらいこの映画で描かれたフライフィッシングの描写は秀逸だった。美しかった。
もちろん釣りが主題の映画ではございません!!
監督はロバート・レッドフォード、主演はブラッド・ピット。アカデミー賞を受賞したこの映画でブラッド・ピットは若手俳優から大きく飛躍したと言っても過言では無いと思う。
ストーリーは、1900年代のアメリカの片田舎に住む、厳格な父と二人の息子達、父は彼らの良きフライフィッシングの師だった。兄は真面目で秀才、やがて大学の講師となる。弟(ブラッド・ピット)は陽気な性格で破天荒な人生を歩む。そしてギャンブルにのめり込み…
人々の人生は様々で、楽しい事・悲しい事・苦しい事はあるが、そんな時の流れのなかで、川は変わらぬ姿で流れ続ける(A River Runs Through It)という物語。※ウィキペディアより
とてもいい映画なので、興味があったら是非ご鑑賞いただきたい。
フライフィッシング
さて、この映画でかくも美しく描写されたフライフィッシングとはどういうものか!?
これはヨーロッパ(イギリス!?)を起源とする鱒を釣るために生まれた釣り方で、フライ(毛針)を使う釣りだ。
フライは、鳥の羽や獣毛、化学繊維などを使い水生昆虫や陸生昆虫の姿を模して造られる。
もともと淡水の釣りだったが、近年ソルトフライという分野が確立され、魚の形を模したフライで海水域の大型の魚種を狙う釣りも盛んに行われるようになってきた。
フライタイイングから考える”デザインとはナニか!?”
フライを巻く(制作することを”巻く”といいます)作業のことをフライタイイングというのだけれど、フライフィッシングという行為において、この作業はデザインすることと似ている。ではデザインとはなんだろう…
”デザインする”とは、単に”見た目を考える”ということでは無い。そこには必ず目的が存在する。そしてその目的を解決する手段がデザインする事だと理解している。
”フライを巻く”という行為は、フライフィッシングにおいては”魚を釣る”という目的があってのフライタイイングと言える。そして魚を釣ると一言で言ってしまったが、魚にも色んな種類が存在するので、フライフィッシング一つ取っても魚の数(種類)だけ目的が存在することになり、そこに様々なシチュエーション(場所だったり、季節だったり、気温だったり水温だったり…という様々な環境因子)が加わることで、更に多様な解決策としてフライはデザインされることとなる。
何が言いたいのかというと、デザインは難しく考えてはいけない!ということだ。誰か特殊な人しかできないわけでは無い!ということだ。フライフィッシングの世界しかり、広告の世界しかり、釣りが誰でもできるのと同じで、デザインとは、そこに目的があり、その目的を解決するためのより良い姿を創造する行為というだけの事なのだ。
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