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2017.10.11
イラストレーターで絵を描こう! No.10
作業ノウハウ
のの
ついに10回目です!!
ここまででパスに関する解説は終わりです。
今回はその練習法についてです。
パス引きの練習方法
パス引きを速く、正確にしていくには反復練習しかありません。
前回までで基礎知識やコツは理解できたと思いますのでそれを意識しながらの練習をしていきましょう。
おすすめの練習方法は「トレス」です。
トレスは写真やイラストをなぞって描いていくことですが、それをペンツールを使って行います。
トレスするものは写真でもイラストでもなんでもいいですが、
個人的におすすめしたいのは「塗り絵」です。
大人向けのものではなく、書店や100円ショップなどにある子供向けものです。
それをスキャンしたものを下のレイヤーにおき、上のレイヤーでひたすらパスでトレスします。
写真だと情報が多すぎてどこをなぞればいいのかわからなくなる、
イラストはまだいいですが、ものによってはこちらも情報多く、特に背景が細かく曖昧だったりするので
きっちりトレスしようとすると疲れてしまいます。
その点塗り絵は線がキッチリ描かれている、白黒でわかりやすい、背景もない(もしくはかなりシンプル)
なので線のトレスに集中できる要素が満載です。
金額も安いのでどんどん練習しましょう!
幼児向け→小学生向け→女児向けと移動していくと難易度が上がっていくのでよいとおもいます。
トレス練習の注意点
上記の練習の注意点です。
当たり前ですが、専用の教材ではありませんので「答え合わせ」ができません。
描いた後で正確なパスデータと比較する、ということができればいいのですがそういうことはできません。
なので、完成したと思ったデータはそのまま終わりにせずよく観察しましょう。
線のゆがみがないのかしっかりチェック&修正します。
ゆがみチェックは元のデータを消して、パスに集中して行ってください。
トレス絵ですが、元絵にとらわれすぎると新たなゆがみを生むので
修正段階に入ったら元絵は無視してしまっていいです。
ゆがみチェックの後はパスデータをを確認し、
余計なアンカーポイントがないか、
アンカーの位置がこれで本当にいいのか、
ハンドルの方向、長さが適正か、
前回までの記事を思い出しつつよく見てみましょう。
ゆがみを見つける観察眼も同時に養ってください。
上記確認作業を怠ると、
作業は早くともきれいなパスは引けないままです。
しっかりゆっくりやっていきましょう。
早くて雑なパスよりも、遅くてもきれいなパスのほうがずっといいです。
練習を続けていればきれいなパスを素早くひけるようになるので、どんどん練習しましょう!
上達すれば下絵なしで絵が描けますよ。
次回、ペンツールから少し離れます。
ペンツール以外の、イラスト制作を補佐してくれる便利なツールの解説をしていきます。
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