2017.09.07

色とりどりの名前たち。-日本の伝統色を知ろう-

印刷の基本

jayco

 

ドーモ!デザイン担当のJAYCOです。

学生時代に取得した色彩検定の知識をフル活用して
色の名前についてのお話をしたいと思いまーす。

デデーン!突然ですが問題です。
これ何色でしょーおか??どんっ!

はい!「あか」と答えたそこのあなたー
ザンネンっ!ブッブゥです(・3・)!!

いやいやいや「あか」だろ。
って思っちゃいますよね??

まあ赤っちゃー赤なんですが、w
これ正しくは

「朱砂(しゅしゃ)」といいます。
由来:鉱物・顔料
解説:硫化水銀(II)(HgS)からなる鉱物であり別名に賢者の石とも呼ばれる。

赤と一言に言っても
くすんだ暗い赤、とか、鮮やかな明るい赤、とか、くすんだ淡い赤、とかとか
色には一つ一つに名前が付いているんですね。へぇ~

ではでは早速どんな名前があるのか見てみましょう~!わーい

 

日本の伝統色を知ろう

まずご紹介したいのがこの人!ジャーン!

「千 利 休」

「なんで千利休やねん」とおっしゃる皆さんの顔にが目に浮かびます(・v・)ふん
でもでもでも千利休ってすごいんです!!!!!!(歴史の成績はいつも2でした。)
利休は、「侘び茶(わびちゃ)」というお茶の様式を完成させた人!
当時のお茶は、高価な茶碗や、ハデな演出でされていましたがそんな中で
無駄を全て切り落とし、お茶そのものを楽しむといったもスタイルで、
とても粋なお茶だったのです。
わびさび~ですね( > v・)★

 

 

そんな千利休先生は色の名前にもなっておられるのです!
利休色利休白茶信楽利休利休鼠利休生壁など「利休」がつく色名が数多くあって
特徴としては色あせた挽き茶のような緑がかった侘び~な感じな色だそうです。
千利休先生が好んだ色~とされていますが
江戸中期頃の染屋あるいは呉服屋が千利休の名を借りて流行色を作ったとも言われているそうです。
まあ由来は昔のことなのでよくわかんないっす。

他にも「紫式部」「団十郎茶」「大和柿」など人気役者さんの名前だったり~
歌舞伎役者さんの名前だったり・・・

私も色に使われるくらい有名になりたい!
もし私だったら「邪位白茶(ジヤイシラチャ)」「邪位鼠(ジャイネズミ )」「邪色(ジャイロ)」、、、
田舎の道を短ラン着てかっ飛ばしてそうな名前になったので有名になるのは諦めますね。

気持ち切り替えて次行ってみましょう!

 

日本人はネズミがお好き?

日本の伝統色は人の他にも野菜や動物からなどイメージしたものなど

約460色以上あると言われています。

その中の動物をちょっと覗いてみましょう~
一つ前のお話しでも登場した「利休鼠」
和名ではこの「鼠」を使用した色が多くあります。

 

 

例えば・・・
鼠の体毛の色から「鼠色(ねずいろ)」
赤系統の「紅鼠(べにねず)」「梅鼠(うめねず)」「葡萄鼠(ぶどうねず)」「暁鼠(あかつきねず)」「桜鼠(さくらねず)」など
緑系統の「利休鼠(りきゅうねず)」「柳鼠(やなぎねず)」「松葉鼠(まつばねず))」「浮草鼠(うきくさねず)」「青磁鼠(せいじねず)」などなど
青系等の「藍鼠(あいねず)」「空色鼠(そらいろねず)」「浪花鼠(なにわねず)」「鴨川鼠(かもがわねず)」「軍勝鼠(ぐんかつねず)」などなどなど

鼠色という語が登場したのは江戸時代初期と考えられているようです
平安時代のグレーは黒に近い鈍色だったので
喪の色として扱われあんまり縁起のいい色じゃないから
みんなに好まれなかったみたいです。

 

んがしかし!

 

鎌倉時代に入り、水墨画などの無彩色の芸術のブーム到来!
華やかな色から落ち着いた色への嗜好の変化が起こり、
室町時代には侘び・寂びの美学でグレーも大人気!

 

またまたしかし!

 

江戸時代の初めは、それまでの長い戦乱の名残が残っていた時期であり、
火事や火葬などを連想させる灰色を嫌い、
鼠色という色名が誕生。・・・鼠・・切ない・・
また、幕府が倹約しろー!ちゅうことで
贅沢が厳しく取り締まられ庶民が使える色は、
茶色系鼠色系藍色系などの比較的地味な色へなったんだとさ。

結果、別に鼠が好きだったわけではないのですね。笑
倹約から生まれ庶民に慕われた色ということでしょうか~ふむふむ。

 

色を知ることで歴史のお勉強もできちゃいましたね!
利休!鼠!ありがとう!

他にも日本の伝統色はたくさんありますので
自分の好きな色を覚えておくのも粋ではないでしょうか。
最後まで読んでいただいた皆様ありがとうございましたm(_ _)m

以上
JAYCOがお届けしました。

 

もっと色について知りたい方はこちらからどうぞ!

 

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