2017.09.27

イラストレーターで絵を描こう! No.08

作業ノウハウ

のの

8回目です。
今回はきれいなパスを引くために技術ではなく
知識と観察眼に注目していきます。

きれいなパスとそうじゃないパス

きれいなパス=ゆがみのないパスという方向で話していきます。

2つの円をみてください。

左はきれいで、右はゆがんでいます。
この2つの図形のハンドルを見てみましょう。


左は上下左右のハンドルが平行になっていますし、ハンドルの長さも同じです。
アンカーポイントもそうです。
右はそれぞれの角度がばらばらですし、ハンドルの長さもそろっていません。

次はこの曲線です。

左が綺麗に見えて右がいびつに見えるのではないでしょうか?


こちらも比べるときれいに見えるほうはハンドルの長さが同じで角度が対象になっています。

この
・対称
・平行
がパスをきれいに見せるポイントです。


このいびつなハート型も対称・平行を意識してハンドル・アンカーポイントを調整すると…


きれいなハートになりました。

もっと複雑なパスを描画していくとこの限りではないのですが、
シンプルなパスの場合はだいたい当てはまりますし、
複雑なパスの場合も細かいところで応用できます。

操作ミスによる不自然なパス

上記のような何となく「ゆがんでる気がするパス」以外にも
操作ミスや何かの拍子に妙なパスができることがあります。

▼何かが飛び出ている

ハンドルの片方があらぬ方向を向いています。ハンドル角度を直しましょう。
たまに本来二本に分かれているハンドルが1方向にくっついてしまっている場合があります。
そういう場合はハンドルを引っ張り出しなおしてください。

▼でっぱりのある曲線

ハンドルが交差してしまっています。
アンカーポイントをずらしてパスの幅が狭まってしまっときなどにおきます。
ハンドルの長さを調整しましょう。

他にも様々な理由でいびつな線が発生します。
「なんか変だな!?」と思ったらハンドルやアンカーポイントを選択して妙なところがないか観察してみましょう。

いびつなパスには理由がある

このように、いびつだと感じる線には何らかの理由があります。
ハンドルやアンカーポイントの位置関係を見直していびつさを取り除いていきましょう。

今回と前回の記事を見てから再度ハートを描いてみてください。
前回よりもきれいに早く描けたのではないでしょうか?

今回はここまでです。
次回はさらにパスを早く、正確に、きれいに引くためのコツです。
それでは。