こんにちは！デザイン担当のイシコです。

アドラク！のデザイナーにアポなしで唐突に質問をするコーナー
「現役デザイナーに聞く」です。

今回のお題は「デザイナーになって絶体絶命のピンチは？」です。
その当時ではまったく笑えない絶体絶命のピンチですが、
人のピンチ話ってすごく面白いですよね！
記事を書いていてもっとも楽しいです！（嫌なヤツ）

今回のはいくつもの修羅場をくぐり抜け、鋼のメンタルを備えたデザイナー
TAKESHIさんです！

イシコ：よろしくお願いします。めっちゃ期待してますんで

TAKESHI：絶体絶命でしょ？何を話していいのかな?？

イシコ：やはりデザインの仕事に直接関連する話がいいですね。

 

デザイナーになって絶体絶命のピンチは？

Ｑ：いつ頃のお話ですか？
10年前くらいですね。以前勤めていた会社で起こりました。

 

Ｑ：どんな内容ですか？
出版社と取引を開始して一発目の仕事でした。
約250ページ、4Cのビジネス書、制作期間（初稿確認まで）は約一週間。
それを一人で制作していました。
原稿はワープロソフトやメールで届いていたので、文章を流し込むかたちでしたが
一週間でもかなりのハードスケジュールでしたね。

 

Ｑ：に…250ぅう!?なんてページ数…。しかも一人で一週間ですか!?
ページの中には挿絵も入れるのですが、全部自分で描きましたからね。
30点くらいあったかな?
初稿を送信するまで、中一営業日って日に営業担当から進捗の確認がありました。
「お客様に原稿確認する日近いけど大丈夫？」って。
スケジュール通り進んでいたので「大丈夫っす！」って自信をもって答えました。

 

Ｑ：あ、じゃあ無事に制作できたんですね？
そのあと作業に戻り、パソコンを操作していたらどうも処理が遅い。
ほぼ休みなしで作り続けていたんで、パソコンが熱をもって処理が遅くなっていたんですね。
仕方がないので再起動して、再び作業に戻ろうと思ったら

パソコンが………
起動しないんすよ。

 

Ｑ：起動しないって、それってまさか…
何をやってもパソコンが動かない。
今まで制作してきた200ページ以上のデータが一瞬でぶっ飛んだんです。
しかも締め切りまで、中一営業日しかない！

 

Ｑ：うわあああ！なんて恐ろしい！
知り合いのデザイナーに頼み込んで、一睡もせずに二人で作りました。
原稿のワープロソフトデータは別のパソコンでも保管されていたんで助かりました。（助かってないけど）

 

Ｑ：締め切りに間に合ったんですか？
気合いで間に合わせましたよ。しかも1発目、
絶対に無にするわけにはいかんのです。
でもこの話はこれで終わりじゃないんですよ。

 

Ｑ:まだなんかあるんですか!?
原稿著者が海外の方でして、その原稿を元に日本人が和訳して僕らに送られていたんです。
原稿通り制作しているのに、いざ提出したら海外の著者の方から「ニュアンスが違う」っていう理由で
大量の修正をくらいまして。ぶっちゃけ「知るか！」って感じじゃないですか。

校了が出て、やっと入稿できる！終われる！って喜んでいたら、
数日後に納品されたビジネス書の仕上がりが最悪な状態でした。
ページはグニャグニャだし、裁断もガタガタだし。こんなもん納品できるかって！
ちなみに入稿先は安い理由で海外だったんですけど。ダメでしたね…。
国内で再入稿しました。

 

Ｑ：思っていた以上にすごい内容でした…
でも、この案件のおかげでクライアントとも取り引きが拡大していき、安定して仕事が頂けるようになりました。
もう二度と経験したくない出来事ですが、間違いなく自分の成長に繋がってると思います。
決して無駄な事はなかったんだと思います。あきらめなければ結果に結びつくって事です。

ありがとうございました。
最後はとてもいい話でまとまりましたね。拍手喝采です。
私なんか制作中のポスター1つデータ飛んだだけでも発狂しますけどね。
TAKESHIさんからはもっと面白い話が聞けそうなんで、
また伺ってみますね！

 

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