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デザイン制作の歴史をお教えします。

2017/05/31

 

はろはろー!!

天職・転職
同じ読みでも全く意味が異なりますね。
皆さんは天職に就いてますかー?
天職に就くまで転職しますかー?

すみません。失礼しました。アキミンです。

どこかの本で「結果的に長く続けられた仕事が天職だ」なんて
書かれていたことを思い出しました。

今回はデザイン制作の歴史について少々書きたいと思います。

ベテランさんは版下・写植などの言葉は懐かしい響きですよね。
20代の方は「何度か聞いたことある」程度でしょうか。

DTPの登場により印刷手前まで1人で
進行することが可能になりましたが
ひと昔前は違いました。

版下とは印刷の大元となる版です。
版下台紙という青い方眼が印刷された厚紙に、
文字は写植(写真植字)された印画紙をペーパーセメントなどで貼ります。
文章が変更になった場合はカッターで切り、手作業で行替えや文字詰めを行います。

写真原稿はポジフィルムを透過させたモノクロコピーをとり、
トリミングを確定しアタリとして貼ります。

カンタンなイラストや地図はペンで手描きしたものを
製版カメラで紙焼きし、台紙に貼ります。

これらをやってきた人は
この説明で「そうそう、やってた(笑)」と
分かると思いますが、やったことない人は分かりませんよね。

つまり、大変だったのです!!

一晩中、文字を切り貼りしてたこともザラでした。

やっとの思いで版下が完成したら、トレーシングペーパーを版下にかぶせ
色指定をし製版屋さんへ版下を持っていきます。

すると数日後に製版フィルムができあがります。
カラーだとCMYKで4枚ね。

そこから印刷会社にフィルムを渡し、数日で色校が出来上がります。

色校後に修正が入るとスミ文字だけなら1版の直しで済みますが
レイアウト変更とかになったらもう大変。失神できます。

時間もコストも労力も今の何倍もかかります。

つまり、めちゃくちゃ大変だったのです!!

しかし今とは違う良い面もありました。

手描きのサムネール。ラフなどでクライアントは
完成形をイメージし、goodかbadを判断できておりました。

写真撮影をするときに
決してリアルでもない手描きラフスケッチを見て
ハワイにロケに行くか判断してました。

色校後に修正を入れると時間もコストもかかるので
ほぼ版下の段階で修正が無い状態にもっていきました。

イメージ力や計画性は今よりあったかもしれません。

今はプリンターの段階で完成した印刷物と変わりないところまで見ることができます。
しかも短時間で。
そしてそれがOKだったら次の日にも印刷納品できてしまう時代になりました。

しかし便利になったと同時に失ったものもあるかもしれません。

おおっ!なんかドキュメンタリー番組のエンディングみたい!!
さあ、今回はこれまで。

版下で切り貼りした文字が1文字剥がれた状態で色校へ。
その1文字はスリッパの裏についてました。。
直立不動のまま前方へ倒れる1秒前のシーンです。

それでは、ちゃお、ちゃ~お!!

 

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